お詫び
一応題名だけは国立の出願時期に入れてあったんですが、いろいろ忙しくて実際に書くのが3月になってしまいました。
目を引くためにわざと派手なタイトルにしてあります笑
1月はシケタイといって、定期試験の対策をする当番が回ってきていたので、結構勉強が必要でした。普通に試験を通すだけなら楽なのですが、シケタイは同期のみんなに読まれることを意識して授業のまとめを作ったり、試験が終わった後に解答解説を付けたりするので、人一倍大変です。
秋以降あまりにも薄いブログになってしまっているのでどうにかしないといけないですね。
5月の途中から研究室で忙しくなるので、3月4月が書き時かなという感じです。
ではそろそろ本題に入ります。
青天井な東大
東大に行くといろいろ不幸になるよという話です。
一番の不幸の原因は、学生間の実力差がやばいということでしょうか。
普通の大学は、学生間の実力があるにせよ、そこまで大きくありません。
例えばMARCHの偏差値が60で、早慶の偏差値が70だとすると、MARCHには偏差値が60以上70未満の人が入ります。
10も偏差値幅あったら十分すぎるよと思いますが、実際はやや高めの人は明治や青山に行き、やや低めの人は中央や法政に行くみたいにすみわけがあるので、実際の偏差値幅は5くらいかなと思います。
じゃあ東大だとどうなるかというと、合格ラインの偏差値が例えば75だとしたら、東大生の偏差値の下限は75なわけですが、上限はないわけです。
この上限がないというのがやばくて、どんなにできる人でも上を見てああ自分はかなわないなと思ってしまったりします。やばい人って偏差値でいえば100みたいな人がたまにいるわけですが、このやばい人と東大最下位の人の差も偏差値25差だし、東大最下位の人と日本人の平均との差も偏差値25差なわけで、次元が違う感じなわけです。
男女比がおかしい
今年は女子の割合が21%とかって報道されてましたが、あれで改善した部類というのがやばいです。
男子はそのままだと出会いがないので、東大女子お断りのインカレサークルがたくさんできています。東大女子からの評判が非常に悪いこれらのサークルですが、ろくでもない東大生が入っていることが多いので、まともな東大男子からの評判もあまりよくありません。
また東大生同士でも、あまり勉強をする気がない人が付き合っている感じです。自分の駒場の時のクラスでは2組カップルがいましたが、片方のカップルはしばしば授業中前のほうでしゃべりまくり、もう片方のカップルは男のほうが1年で留年していました(2012年なので1年→2年での留年が当時はありました)。
東大生というのは小中高とバリバリ勉強して、恋愛に関しては多少チャンスがあっても点数が下がるからとシャットアウトしてきた人が多いので、大学に入ってそろそろ恋愛しようかなと思ったところにこの環境だと錯乱してきます。人生って何だろうなあと。
やる気のない教授
東大に入ると燃え尽きる学生が多いように、東大教授になると燃え尽きる先生方も少なからずいます。
自分の4年生の時の研究室の教授は、学生が発表しているときにほぼ毎回寝ていました。4年生の自分たちの研究が未熟で聞くに値しないというのはまだわからなくもないのですが、院生の先輩方の素晴らしい発表を寝る神経が分かりませんでした。
論文を書く際のディスカッションでも寝たり、的外れで頓珍漢な質問をすることが多いらしく、先輩が口をそろえて「教授が論文に名前を載せるためのディスカッションになってる」とのこと(教授は実験をしていないので、ディスカッションもしていないと論文の著者に教授を混ぜられません)。
でもこの指導教官の先生も、以前理科大で助手とか講師とかやっていたときは素晴らしい研究成果をたくさん出していたので、東大教授になると燃え尽きる現象っていうのは結構あるんじゃないかと思ってます。
また、1年生の時に「記号論理学」という教養の科目で、論理に明らかに問題があったので授業後質問しに行ったところ、教授がまともに答えずにはぐらかしてきたこともありました。数百人かったるそうに聞いてる学生が多い中で、わざわざ質問しに来る激レアな学生にその対応はなんですかと思いました。
3年生の時は板書の間違いを複数人の優秀な同期に指摘されても認めずごり押しする教授や、期末試験の日の朝に教授が寝坊して試験が一週間延期されたことなど、どうしようもない教授が何人かいました。
問題だらけの東大の真価
駒場の教養の時の同期は呆れた人間も多かったですが、
本郷で同じ学科になった同期については優秀でよく頑張って人間的にも面白くて味がある人が多かったです。
また、研究室も教授はひどかったですが、先輩方は素晴らしい研究をしていましたし、かといって堅苦しい研究バカでもなく、雑談などをしているときもとても楽しかったです。
また教授陣も、ひどい教授も多いのですが、駒場ではドイツ語の教授や文化人類学の先生など授業がとても面白い先生も多かったですし、本郷では親父ギャグがシュールだった無機化学の教授、難しい内容を噛み砕いてくれた熱力学の教授、もうこの世にはいないのですが、末期がんと闘いながら教壇に立っていた天然物の教授など、素晴らしい先生方もたくさんいました。
結局東大の真価は人脈かなあというのが行ってみて思った率直な感想です。東大生や東大教授といっても尊敬できる人とクズみたいな人がいるので、うまくいい教授や同期、先輩を選び取っていくことが大事なのかなあという気がします。
クズみたいな人は、東大生とか東大卒とか東大教授という肩書があればあとはどうでもいいという感じなんでしょう。これは肩書を重視しすぎて個人個人をちゃんと見ない日本社会の構造をフル活用してるクレバーな人ともいえるわけで、一概に悪いとは言えないのかもしれません。個人的には全く好きになれないですけど。
外国はトップの大学がいくつもあり、大学同士の競争がありますが、日本はトップの大学が東大の1校のみで、ノーベル賞常連の京大を入れても2校のみというのが閉塞感につながってるのかなあとも思います。旧帝大が7校全部同じくらいにすごくて、バチバチ火花を散らしているとかいう環境なら面白くなっていたのかなあとも思いますが、人口の偏りが激しいので難しいでしょうね。海外への留学がもっと増えると、流れも変わってくるんでしょうか。