ある医学生の効率ライフ

楽しく効率的に頑張る医学生の日記。

医師国家試験 ~14日で50点上がった一例~

はじめに

・直前の模試で成績すでに良い人は、こんな馬鹿でも受かるんだから100%大丈夫だと自信を深めてください。オーバーキルして受かるでしょう。もしメンタル壊して多少点落としても普通に受かるでしょう。

・直前の模試でヤバかった人に、効率よく勉強して知識を頭に入れ、国試本番を通す助けになればと思っています。

 

得点推移

テコ4

2024/1/18、19受験

パンリン195/300 (偏差値34.9)、必修156/200、禁忌1

第118回医師国家試験

2024/2/3、4受験

パンリン245/300 (偏差値42.8)、必修180/200、禁忌0

(合格は決まったものの開示のハガキはまだ来ておらず、点数は講師速報、禁忌はテコムの自己採点による)

 

テコ4はやや難しく、本番はかなり簡単だったので、50点上がったというのは割と釣りタイトルで申し訳ないのですが、1点=偏差値0.4くらいなので、偏差値8上がったことを考えると直前で20点くらい上がったと思います。

というか年末まで公衆衛生ほぼ無勉だったので、誇張抜きで1月ちょっとで30点くらい上がってますね…(白目)

 

勉強の経過

1年生

一般教養だったため、頻繁にお酒を飲んで遊んでおり医学は全く勉強していなかった。

2~4年生

試験前に詰め込むスタイルで乗り切っていた。

2年生の時は医学を何もわかっていない状態でしかも記述式だったため、一夜漬けでは無理で2~3夜漬けをしていた。

他の学年は基本的に一夜漬け。2年生と違い五里霧中ではなくなっていたことと、試験が記述ではなく5択となり浅い勉強でも行けるようになったため。

CBTは半年とか前から対策する同期も多い中、忙しめの研究室を選んだため対策期間は短くなった。(※自分の大学は4年生の時に半年間研究室に行く期間がある)この時に50日の勉強で8割強取れてしまい、国試もテキトーで行けるだろうと医学を甘く見てしまったのが国試の苦戦の原因となった。

5年生

ほとんど勉強しなかった。(←おい)

強いて言えば各科の終わりの総括直前にその対策をしただけ。

動画は買ったもののあまり見ておらず、QBに至っては買ってすらいなかった。

6年生~8月

QBは年度が変わってから買ったものの、6月まで0問。

7月になりマッチングが近づいてきて、ようやく動画、演習ともに本腰を入れ始める。

8月のマッチング時には1周目問題をメジャー(1冊目から3冊目)のみ終わった状態で受ける。そのためマッチングではメジャーは解けたものの、小児産婦やマイナーはあやふやな記憶とヤマカンを主力とした解答となる。

9月~10月

10月に卒試があるため、まだやっていない小児産婦やマイナーを中心に9月は勉強する。10月は丸一か月卒試で忙殺されたため、国試とは傾向が異なる卒試に注力しており、国試の勉強はほぼなし。

11月~12月中旬

マッチングや卒試で疲れたため、11月はほとんど勉強せず。

9月末から母が股関節痛を訴えており、10月は卒試の勉強と合わせて母の対応もあり、精神的に疲弊していたため、卒試が終わると同時に気持ちが切れてしまった。

11月末から12月前半は母が入院していたため、家事やお見舞いもありさらにだらける。

12月下旬~1月前半

12月20日頃の部活の飲み会で同期がわりと勉強しており危機感を持つ。

マッチングや卒試で出ないため全く勉強していなかった公衆衛生を急ピッチで進める。

また必修の対策もしながら年明けを迎える。

年末年始は家族旅行があり少し休憩。

1月前半はQアシの見残しや、究極マップ1周目、公衆衛生の残りなどを行い、そこそこ良い感じになったところでテコ4を遅れて受験。

ラスト2週間

テコ4大爆死のためかなり焦る。時間がなく、また再び大爆死した場合メンタルが崩壊するため、冬メックは受けないこととなった。

日数がないため、5年分の過去問演習を1日200問ペースで行うことを目標とした。最低3年分、できれば5年分やることを想定し、結果的には4年分演習した。(117回~114回まで)

1日200問の日が続くと疲れるため、上手く動画を見る日を混ぜて疲れないようにした。具体的には究極マップの2周目、Qアシの総まとめ講座のマイナーと小児産婦、究極マップ3周目の内科部分を見た。

正直QBは1周目問題を2周した以外やっておらず、のべ4000問程度と単純に演習量が不足していたため、問題がかぶっているとはいえ直前に1600問解いたことで大きく伸びたと思う。

また動画については特に役に立ったものを後でまとめます。

他に直前アシストやmedu4の禁忌も見たがこちらは効果薄。

前日~本番2日間

前日は動画を見るのみで過去問演習はせず、体調のコンディション調整を優先した。

当日はAブロックが簡単だったため非常に良い入り方が出来て、落ち着いて解けた。

Bブロックは普通だったがCブロックは簡単で、良いメンタルで折り返す。

1日目は採点せず。良い出来で2日目油断しても、悪い出来で2日目メンタルを壊しても意味がないため。採点してる時間があれば寝るか勉強すべき。自分は寝た。

2日目のDはACに比べるとはっきりと難しいものの、例年通りの難易度。1日目による背筋や肩のコリもあり集中力も不十分で最も出来が悪かったが、分からないなりに粘って感触が悪い割には点は意外と取れていた。

Eは普通で必修8割切ることはまずなさそう。FもACより難しかったが例年通りの難易度という感じ。最後のブロックなので終わった後の体力を考える必要がなく、肩はおかしいものの集中を上げて解いた。

終わった後は友人と焼肉をたくさん食べて、帰って採点して寝た。

 

直前期(12月下旬~本番まで)特に役に立ったもの

過去問 (5年分)

できれば5年分解きたい、最低限3年分は必須です。

慣れてくるとややジャンクアウトプットになってきて、時間がない人は時間がもったいないので、自分で効果が薄くなってきたなあと思ったら動画や暗記に時間を回したほうが良いです。自分の場合は117、116、115は効果的で、114は微妙に演習効果が薄くなってきたと感じたので、114を解き終えて113は解かないことにしました。時間がきちんとあるなら間違いなく5年分解くべきです。自分の場合はスカスカな知識を補うのと、5年前の過去問を天秤にかける形になったので知識を補う動画を選びました。そもそも天秤にかけないといけない状況を作らないようにしましょう。

究極マップ

これもほぼ必須アイテム。国試本番も持ってきている人を山のように見かけました。

合う合わないがあり人を選ぶとも言われますが、合う合わないではなく合わせるか合わせないかです。無理にでも合わせましょう。

精神論のようで申し訳ないですが、時間をたくさんかけて綿密な勉強をするよりも、多少無理して究極マップに自分を合わせたほうが労力が少なくて済むと思いますよ。

自分もごく最初は微妙に合わない感を覚えましたが、合わせました。

QA公衆衛生

20時間程度で配点の6分の1を占める公衆衛生が得意になります。自分は公衆衛生を後回しにしており、記憶が鮮明な状態で本番に臨めたので良かったです。前もって見ていた計画的な人も、直前期によく復習しておきましょう。

総まとめ講座 マイナー

マイナー科自体が直前期に点を伸ばしやすく追い込みに向いた科目であること、12時間程度にコンパクトにまとまっていることからおすすめです。シリーズで産婦小児もありますが、自分は産婦が苦手だったのでそちらも使いました。公衆衛生と合わせると50時間で全範囲の半分がカバーできますよ。個人的にちょうどいい1.5倍にすれば30時間ですし、こんなに効率のいい話はありません。119回は内科外科も出るらしいのでそれも使うといいかもしれませんね。

 

まとめ

自分は年明けの段階で全分野ボロボロでしたが、1か月あれば大幅に状況を改善することができます。ただし精神衛生上良くないので、12月はさぼらないようにし、2か月強は本気で取り組むのが良いでしょう。万一サボって残り1か月でもなんとかなるっちゃなるのですが、寝られない精神状態になったり、落ち着かない状態になったりと何もいいことがありません。

国試が終わって自己採点を終えた後も、2月前半は自分が正解した問題ばかり20問近く削除されて落ちる夢を見たりしました。もう二度と国試は受けたくないですね。2月も終わりになってきてようやく、4月1日の研修医初日に寝坊して上級医に怒鳴られる幸せ(?)な夢を見ました。まあこれはこれで大問題ですがw。

国試を合格したはいいものの、ちょっと周囲に遅れを取っている点数なのは否めないので、春休み中に少し勉強する必要がありそうです。まあでも強いられたり急かされているのではない勉強は楽しいですね。

ではでは。