ある医学生の効率ライフ

楽しく効率的に頑張る医学生の日記。

コロナの検査の話

今日買い物に行ったのですが、近所の薬局で久しぶりにマスクを発見!

7枚248円のものをはじめとして、常識的な値段で数も豊富にありました。

供給も増えたようですし、あわてて買う人も減ってきたようです。

そんなこんなで毎日コロナですが、今日は検査の話をしようと思います。

 

PCR検査

圧倒的に一番ニュースで聞くのがこれ。

検体の中にコロナウイルスの遺伝子があるかどうかを調べます。

遺伝子っていうのは、親から子へ特徴を伝えるもので、人間で言えばDNAのことです。

コロナウイルスが少しでも入っていれば、その遺伝子が大量に複製されるので、

あ、コロナウイルスいたね、と分かるという検査です。

感染している人を見落とすことが極めて少ないのが長所ですが、

検査に時間がかかる(4~6時間)し、コストも高くなってしまうのが難点です。

 

抗原検査

最近話題になっているのがこれ。今日承認されました。

検体の中にコロナウイルスたんぱく質があるかどうかを調べます。

インフルエンザにかかっているかどうか調べるときに、15分くらいで終わる検査がありますが、あれと全く同じものです。

低コストで、検査にかかる時間が短いのが長所ですが、

検査の感度が多少低いため、感染しているのに陰性となってしまい、見落とされてしまう場合があるのがネックです。

 

抗体検査

PCR検査ほどではありませんが、以前からちょいちょい聞きますね。

これは上の二つとは違い、ウイルスと戦うために人間の免疫が作る、「抗体」というたんぱく質があるかどうかを見ます。

抗体は、ウイルスに感染している間だけでなく、回復して治ったあとも体に残り続けます。これが、一度ウイルスにかかった人は二度目以降かかりにくい理由です。

一方で、ウイルスに感染した最初のうちは、抗体が全く、あるいはほとんどない状態です。

こういう仕組みのため、今ウイルスに感染しているかどうか調べるのには不向きですが、これまでにウイルスに感染したことがあるかどうかを調べるのにはぴったりな検査です。